フードロス問題について、口頭のレクチャーと体を動かすセッションを交互に繰り返しながら学んでいきます。参加者はニンジン、豆腐、鶏肉などの「食材」になり、「フードロス鬼」から逃げる鬼ごっこを行います。食材が生産され、加工され、流通に乗って、消費され、無事に食べられるとゴールです。
各現場で「どんなふうにフードロスが生まれるのか?」のレクチャーがあります。例えば、「形の悪いニンジンは捨てられてしまう可能性が高い」というレクチャーの後に、ニンジン役の参加者は片足けんけんで鬼から逃げるというハンデを負います。
プログラムの最後に、全体で振り返りと追加のレクチャーを行います。レクチャーをもとに、子どもたち同士でゲームの中で感じたこと、考えたことを話し合ってもらうことで、フードロスが生まれるシステムの一端を学んでもらいます。
◉食べものは長いバリューチェーンをたどり、さまざまな人の手を経たうえで生活者に届く。
◉その過程で約3分の1が廃棄される。
◉フードロスの原因には私たち自身の意識がかかわっている。
また、子どもたちに以下のような質問を問いかけ、「フードロス」という身近な問題を入り口に、社会・世界への影響、環境・資源の問題などについても深く考えてもらうことで、資源の持続可能性や世界の食とのつながりを考えるきっかけになります。
◉フードロスがこのまま増え続けるとどうなる?
◉みんなが大人になる20年、30年後の世界はどうなっていると思う?
◉フードロスをなくすために、何ができると思う?
◉ひとり、もしくは家族と一緒に今日からできることは?